【知らないと損する】子供の食事で絶対に気を付ける事。
食事は、生死に直結するとても重大な習慣です。そのため知らないと損・リスクを無駄に抱えるような情報は必ず押さえておくべきものです。
たとえば、三歳児未満の子に豆・ナッツ類を食べさせてはいけない事をご存じでしょうか?
アーモンドのビタミンEはかぼちゃの約5倍、食物繊維はキャベツの約5倍。さらに血液をサラサラにするオレイン酸も豊富で、驚くほど栄養価が高い。正直下手なサプリメントよりもよっぽど素敵な働きをしてくれる。
そんな健康効果もあり、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類や豆を小さいころから食べる習慣を身に着けさせるべきという考えに行きつくのは凄くわかる。自分もそうしたい。
でも3歳までは待つべきなんです。
食品をかみ砕く力や飲み込む力が弱い子どもが豆やナッツ類を食べると、気道(※1)に入って、窒息したり、気管支炎や肺炎を起こしたりすることがあります。
砕いたら大丈夫でしょ?と思っても小さな破片がであっても同様に危険です。小さなかけらでも気道の奥にある気管支に入り込んだ場合は、気管支に炎症が起き、肺炎を発症してしまいます。
更に、乳幼児の気管支に入ったピーナッツを取り除くことはとても難しく、全身麻酔をかけて気管支鏡を使って除去するか、肺の一部を切除するしかありません。
食品安全委員会の調査では、乳幼児の気管・気管支に異物が入り込んだ症例799件のうち、585件は異物が豆類・種実類であったこと、またそのほとんどがピーナッツであったことが分かっています。
(※1)「気道」とは、呼吸に関与する空気の通り道のことで、気管や気管支、肺などが含まれます。
このような事例を知っているか知らないかで無駄なリスクを背負うことはなくなります。この記事では、子供の食事で必ず気をつけるべきことを、3つお伝えします。
・赤ちゃんが絶対に食べていけないもの
・食物アレルギーについて
・食物による窒息や誤飲による事故について
是非、子育てに取り入れてください。
赤ちゃんが絶対に食べてはいけないもの
・はちみつ
1歳未満の赤ちゃんに、ちみつやはちみつ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないこと。はちみつに含まれるボツリヌス菌により「乳児ボツリヌス症」という病気を引き起こす恐れがあります。
・黒糖
・黒砂糖
これらもボツリヌス菌が含まれる可能性があるので同様に危険です。
食物アレルギーについて
食物アレルギーは、原因物質(アレルゲン)を異物と認識して、身体が過激反応を起こすものです。症状はじんましん、口の中の違和感や鼻水、咳などの呼吸器症状や腹痛、嘔吐とさまざま。重症化するとアナフィラキシーを起こすこともあります。
・鶏卵
・牛乳
・小麦
この3つが一番多いです。これらのアレルギーは年齢が上がるにつれ治っていきます。食物アレルギーの子供は、経口負荷試験を定期的に受けて、アレルギーが治っているかお医者さんの判断をあおぎましょう。
その他、以下の食品でのアレルギーも報告されています。
・ピーナッツ
・バナナ
・キウイフルーツ
・魚卵
・エビやカニなど甲殻類
・クルミやカシューナッツなどのナッツ類
・そば
・魚類
食物アレルギーの子供は、お医者さんの指示する食物を除去して生活をおくります。本来は食べられる、または食べて症状が出ないのに血液検査の結果から念のために食物を除去することは避けましょう。
また自己判断により1歳までは鶏卵や牛乳を控えることは、適切ではありません。お医者さんから指示されている食品のみを除去して、離乳食を進めていきましょう。
食べ物による窒息事故
室内でおこりやすい赤ちゃんや子供の事故。その中でも赤ちゃんが口に入れてしまうと危険なものがあります。
・ピーナッツなどの豆・ナッツ類
・こんにゃくゼリー
・ねばりのあるお餅
・あめ玉
これらは喉に詰まりやすいので注意。
・プチトマト
・キャンディーチーズ
・ブドウ
これらは普通に食卓によくのぼる食べ物ですが、まるごとあげると喉につまることがあります。
半分に切ったり、食べる時にはしっかりお子さんを見守るなどの注意が必要です。保育園の給食でブドウが丸ごと提供され、のどに詰まり窒息した事件なども起きています。
誤飲による事故
食べ物意以外での誤飲による事故もあります。誤って飲んでしまった場合、吐かせるもの、吐かせてはいけないもの、吐かせなくてもよいものに分かれます。
・たばこ
赤ちゃんは何でも口にいれてしまいます。中でもたばこや灰皿にたまった水は危険!たばこは誤飲の事故の中で、全体の23%を占めるほど多いです。ペットボトルやジュースの缶をたばこの灰皿にするのは絶対にやめましょう。
もし異物を飲んでしまったら!
いつ、何を、どのくらい飲んだのか、そして顔色や機嫌をチェックします。異物によっては、吐かせるもの、吐かせてはいけないもの、吐かせなくてもよいものに分けられます。
一応下記に羅列しますが、いざという時は全国同一の短縮番号「#8000」をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師から子供の症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けることができます。
とりあえず困ったときは「#8000」。これを覚えておけばいいです。
吐かせるもの
・たばこ
・防虫剤
・アルコール
・駆虫剤
・医薬品
吐かせてはいけないもの
・石油、ガソリン、灯油
・洗浄剤
・除光液、マニキュアの液
吐かせると気管を逆流して窒息したり、肺炎おこすことがある。
吐かせなくてもよいもの
・蚊取り線香
・絵具
・石けん
便と一緒に出てくるので少しの量なら心配ありません。
赤ちゃんはよく動くので、ちょっと目を離したすきに色んな物を口に入れてしまいます。しかも、お母さんがさっきまで触っていたもの!と気づいてよく見ています。赤ちゃんの手の届く範囲には誤飲の危険性があるものは置かないようにしましょう。
参考文献
・『すくすく赤ちゃん』田原卓浩著/保健同人社/2019
・『子どもの食と栄養』太田百合子/羊土社/2019
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません