圧倒的成長の仕組み。アイデンティティを生み出す方法

2021-06-14

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人が圧倒的な成長を見せる時。それはまずマネから始まります。マネすることで、様々な経験を積む。学習する。こうして視野が広がる。自分がアップデートされる。これを繰り返す。

そうして人はすさまじいスピードで成長します。

自分の意見といったものは、これまでのアップデートにより研ぎ澄まされていく。

これが自分を持つという事。《アイデンティティ》を持つ事と言えます。

「僕のアイデンティティは○○です。」と断言できる人は、そう多くないでしょう。

そもそもアイデンティティって何かよくわかりませんよね。僕も子どもと向き合うまではよくわかっていませんでした。でも最近、こういうことだなと自分の考えがまとまってきたので、一緒に考えてみましょう。

まず、アイデンティティの説明に入る前に、なんでアイデンティティが必要なのかって部分を共有しましょう。

心理学では、《心や愛、成長》といった曖昧な概念は《反応》という観測可能なモノに言い換えます。

「泣いたら抱っこして声掛けしてもらえる」
「話しを聞いて貰える」
「共感してもらえる」

こういった経験が「愛される」という行為なのだと学ぶ。つまり《愛》という反応を学んだといえます。そして学んだ反応を使って、《相手の話を聞く。相手と共感する。》という行動を行う。こうした行動を観測できること。これが人の成長です。

つまり人を育てるというのは、行動パターンを増やす事と言えます。

その行動パターンには3つのパーツで出来ています。まずは「体」。これがなければ何もできませんからね。

そして2つ目は、「心」。先ほども言いましたが心っていうは反応の事です。

そして「体」と「心」。これらをどう使うか。言い換えると、どう操作するかという「自己」が必要になります。この自己というのは、知識や経験が作り出します。

健康な体に、健全な反応を覚え、それらをどう使っていくか。といった自己をアイデンティティと呼びます。つまりアイデンティティっていうのは、自分の経験や知識から編み出した行動指針といえます。

このアイデンティティがなければ、どう生きていいのかわからない。ただ漠然と生きる。ただ目の前の事柄に反応するだけ。ほかの人をマネしているだけ。付いていってるだけ。自分自身の価値を作り出していない。といった状態になる。

そこで、子供が自分で、自分のアイデンティティを形成する事。それをサポートするのが親の役目です。

では、これからアンデンティティについて更に知って、理解を深めましょう。そしてそのあとにじっくりとアイデンティティの確立方法を確認。そして、親とし出来る事はなんだろうかというお話をしていきます。

アイデンティティ(自己同一性)をもっと深く知ろう

それでは、アイデンティティとは何か?というお話をしていきます。

アイデンティティは、日本語で自己同一性と翻訳されています。一見よくわかりませんよね?でもアイデンティティがどうやって形成されるかを知ると、これ以上ないくらいうまい翻訳です。

まず「同一化」という言葉がよくわからない部分ですよね。でもここを理解できるとアイデンティティについてかなりクリアになる。自分は何者か、という部分が一気に紐解かれます。

自分というモノは最初、父・母。その後、周囲の人・アニメや漫画に出てくる人物などを理想の人物像とする。そして自分もそんな人物としてして振舞う。つまり真似る。同一化する。

そうやって様々な行動を覚え成長していく。これがアイデンティティの形成過程だ。

理想とする人をマネして知識や体験を得て成長すること。これを、同一化し、IF-THENルールを構築していくと言います。

IF-THENルールがたくさん出来てくると、そのうち見えてくる景色が変わる。理想が理想じゃなくなる。つまり、いままでの理想が気に食わなくなる。自分はその人たちとは違うと気づく。そしてまた違う理想を見つける。こうして理想化と失望のプロセスを通してたくさんのIF-THENルールをアップデートしながら人は成長していきます。

IF-THENルールを作り上げていく。すると自分は、これだと思えるものが見えてくる。つまり「本当の」「正しい」自分というものを見つけていく。他人からの影響から少しづつ離れ、自分が主人公になる。「他者」との同一化。から「自己」との同一化。これがアイデンティティの確立だ。

自分はこんな人間になる。と決めて自分でそう振舞う。つまり成長に向けて歩き出すわけだ。

日本には、守破離と呼ばれる、芸道・芸術における師弟関係のあり方の一つ。スキルを磨くためのプロセスを表した言葉があります。

  • 守は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける事。
  • 破は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、さらに技を発展させる事。
  • 離は、師や、流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる事。

まさにアイデンティティの形成と同じです。人の成長とは何事も同じなんでしょうね。古くからある磨き抜かれた言葉とは本質を表してることが多く感動しますね。

さて、たくさん学び磨き抜かれたあっとこさ作られたアイデンティティ。なぜこれが必要なのか。というと、自分の価値観や生きる意味。自分が向かっていく方向性。こういったものないと、人は真に自分の人生を歩んでいるとは言えないからです。自分で自分はこうやって生きる、と決めそれに従って生きる事。それが善く生きるという事。自分の人生を生きるという事なんです。

アイデンティティがなく、ただ漠然と生きる。それはただ目の前の事柄に反応しているだけ。ほかの人をマネしているだけ。付いていってるだけ。自分自身の価値を作り出していない。美しくない。善く生きているとは言えない。

《善く生きる。》この言葉はソクラテスの言葉。この言葉の後にはこう続く。「善く生きることと、美しく生きることと、正しく生きることは同じだ」と。

《善く生きる》というのは色んな表現ができる。おそらく一言で表すことが難しいからだろう。

たとえば理想的な人間像。アイデンティティを確立した人。正しく生きれる人。目指すべき状態を、心理学において偉大な貢献をした3人の心理学者こう表現している。マズローは、自己実現した人。フロイドは、性器期的性格の人。ロジャーズは自己一致している人。と。もちろん細かいニュアンスはそれぞれ違う。

自己実現とは、欠乏欲求(基本的な欲求)を満たし成長欲求(理想の自分を求める事)を持つ事をいう。

性器期的性格とは、人生の節目節目で迎える危機を上手に乗り越えた経験・術を持ち未解決の問題を持たない状態だ

自己一致とは、あるがままの自分(本能)と、思い込みの自分(知識)が調和をとっている状態をいう。善い方向の思い込み(教育)と本能によって理想的な人となる。

どの状態も、人生の主人公となり、成長に向かい歩く、価値を生み出せる、といった美しい状態だ。このように《善く生きる》為。理想の人物になる為にアイデンティティは必要なんだ。

では、どうやってアイデンティティを確立し磨いていけばいいだろうか。という話に入ろう。

アイデンティティを確立する方法

アイデンティティの確立にはまずお手本がいる。そう、尊敬できる人だ。そしてその人を真似る。同一化する。そして行動や言動といった反応を学んでいく。成熟していくにつれて思考が変わり今のままでは満足できなくなる。そしてまた次の理想的な人物を見つけ同一化していく。

このループを経て、いずれ理想が自分になる。こうしてアイデンティティが形成される。もちろん理想が自分であっても、また更に理想的な人物に出会うと同一化して更なるアップデートをしたりする。

だから人と人との出会いは重要だったりする。というか大事すぎて僕は人との付き合いをメチャクチャ選りすぐってしまう。

すごい人物を理想とし同一化した時の成長というとすさまじいものがある。だから親や指導者っていうのは、なにかを極めている人だと最高だなと思う。因みに逆もしかりでしょうもない人を理想とし同一化すると残念なことにもある。

簡潔にアイデンティティ形成のプロセスをまとめると、《理想→同一化→学習→崩壊→回復→理想…etc》このサイクルを経て《これが自分だ》という行動パターンを確立していく。それがアイデンティティの確立だ。

このサイクルは、自己実現とか性器期的性格とか自己一致とか、どの理論にも共通している部分を抜き取り、僕なりにアレンジしたもので、アイデンティティサイクルと呼んでいる。

大抵の場合は、このアイデンティティを通ります。このアイデンティティサイクルを数こなしていく。っていうのが基本姿勢になる。その為にスポーツや音楽といった習い事や、好きな事に没頭させるというのはいい方策だ。

でもアイデンティティというのは個人の核となる部分。個人差が大きすぎてあまり一般化できない。人によって本当に必要な手順といったものは違う。その為、親がしてあげられることは予想もつかない。しかもやれることは案外少ない場合が多い。

だから子供が困っている時、求めている時に適切な対応が取れるように準備しておく。それが大事だ。

例えば、《理想》を見つけられないなら様々な分野に挑戦させる。色んな人に合わせる。良書を買い与える。《同一化》が恥ずかしい。といった理由で出来ないなら、プライベートな環境を作ってあげる。仲間を見つけてあげる。親だけには心開けるよう受容的な態度で肯定してあげる。《承認》は親がしてあげる。アドバイスしてクオリティを上げ、誰かに認めてもらえるレベルまで引き上げる。《崩壊》も一度も経験せず、ナルシスト、井の中の蛙状態であれば、現実を見せ鼻っ柱をへし折る。そして傷ついた心を《回復》させる為に、話を聞いてあげる。共感するなどの傾聴を行う等。

こういった対応をとれるよう準備しておくことが大事だろう。つまり知識を仕込む。それ自体も育児だと僕は思う。

人には個性がある。親も子も。だから、どんな子育て論も人が変われば結果は変わる。その為、子育てに関する理論は、子供の数だけ必要だ。ということだろう。自分に合った状態を探っていく必要がある。

もちろん細かいニュアンスは違う。

自己実現とは、欠乏欲求(基本的な欲求)を満たし成長欲求(理想の自分を求める事)を持つ事をいう。

性器期的性格とは、人生の節目節目で迎える危機を上手に乗り越えた経験・術を持ち未解決の問題を持たない状態だ

自己一致とは、あるがままの自分(本能)と、思い込みの自分(知識)が調和をとっている状態をいう。善い方向の思い込み(教育)と本能によって理想的な人となる。

だが、どの状態も、人生の主人公となり、成長に向かい歩く状態を表している。このように《善く生きる》。理想の人物になるにはいくつも道がある。やはりそれは人には個性があるからだろう。親も子も。

だから、どんな子育て論も人が変われば結果は変わる。その為、子育てに関する理論は、子供の数だけ必要だ。ということだろう。自分に合った状態を探っていく必要がある。

アカホリのアイデンティティ形成案

アイデンティティの形成を促すために親がしてやれたらいいだろうなと思う事。それは3つある。

1つ目は。自分がすごい人間になる。まず親が非常に能力が高く、子供に夢を与えれるような姿を見せれると子供のIF-THENルールが良く伸びる。

例えば仕事を楽しんでいる姿を見せる。家で勉強している姿を見せる。力強くスポーツしている姿を見せる。休日に全力で遊んでいる姿を見せる。家族を愛している姿を見せる。といったように理想の人生モデルを見せてやる事だ。

これのメリットはすさまじいものがある。そもそも人は何かしら尊敬できる部分がないという事を聞いてくれないものだ。話が面白い。ゲームがうまい。気持ちを共感してくれる。そんな些細なモノでもいい。

そういった武器を持っているだけで、いう事を素直に聞いてくれるものだ。

それでは、2つ目。出会いの機会を増やす。

これは人との出会いを増やせるのが理想だろう。それも凄い人たちとの。やはりレベルの高い学校・習い事・会社といったコミュニティにはすごい人達が集まるものだ。うまい事出会いがあると素晴らしい。

同時に粗悪な人との出会いは、自分のレベルも下げる。だから付き合う人は慎重に選ぶ方がいいとは思う。ただあまりやりすぎないようにね。

僕自身は人をメチャクチャ選ぶので、LINEも13人しかいないくらい人付き合いが狭いです。でも尊敬できる人は滅茶苦茶知ってます。

なぜなら、本を大量に読むからです。月に10-20冊は買いますし、家にある素晴らしい本を何度も読みなおします。あの著者の考えに何度も触れて自分をアップデートしていきます。

本は、いつでも尊敬する人と傍にいることが出来る奇跡のアイテムです。人に影響される事だけが、出会いではありません。あったことない人を理想とし学ぶ。これを私淑と言います。

もちろん漫画やアニメ、Youtubeだっていい。アートや数学、ペットなんでもいいんですよ。

それでは最後。3つめは、非認知スキルを磨こう

子供の将来の成功に必要とされるスキルには、IQ(知能指数)といった目に見える数値として計測できる認知スキルと、EQ(心の知能指数)といった目に見えず、数値として計測しずらい非認知スキルというモノがある。

特に、自己効力感・コミュニケーション能力・実行機能と言われている(OECD, 2015)。

健康で愛情たっぷりに育った子の次の段階としては、こういった能力を高めていく事が自身のアイデンティティサイクルを加速させることに繋がると思う。

例えば、自己効力感とは、自分の能力や価値などを信じること。自分の行為や考え方を信じて疑わない状態を言います。こういった資質があれば《理想》さえ見つかればすぐに《同一化》という行動を起こせます。

そしてコミュニケーション能力や、実行機能という自分の感情を抑え目的の行動をとる能力があれば、人からの認められる事(他者承認)が容易になるだろう。

こういった役立つスキルを育む要素を日常に取り込んでいく。っていうのをオススメしたい。その為に必要な知識はこのサイトに多くあるので参考にしてほしい。