怒らない技術。アンガーマネジメント。

2021-06-14

子供と過ごす時間というのは楽しく、幸せなものです。でも同時にイライラも沢山くれます。嫌というほどに。

でも怒りに身を任せた叱り方は百害あって一利なし。でもついカッとなって酷いことを言ってしまった。「なんであんなこと言っちゃったかなー」という悩みは割とあるあるです。

ただそんな時は、自分の怒りをコントロールする術を知っていると非常に便利です。怒りで失敗しないために、いま注目を集めているのがアンガーマネジメントです。

子供の態度や行動に腹を立ててつい怒鳴ってしまう。カッとなって強引に押さつけたり、手を挙げてひまう。そんなのは親としても後悔しますし、子供も深く傷つきます。

もちろん子供に対してだけでなく、パートナーや祖父母やママ友、職場の人や顧客対応などどんな場面でも使えます。

一時の感情に身を任せて怒鳴るだけでなく、手を上げてしまうと取り返しのつかないことになりかねません。怒りは家庭や友情、職場、や地位などを破壊してしまうことがあります。

破壊まで至らなくても、怒りが爆発するような環境は自分も周りも安心出来る場所でなくなり子供が健やかに育つには悪い環境となります。

そこで相手に振り回されず、上手に自分の怒りの感情を発散させる方法を紹介します。これを知っていれば周りも自分も守れます守れます。いまや人生の必須スキルと言っても過言ではないアンガーマネジメント。是非活用してみてください。

それではまずなぜ怒るのか。どんなタイミングで怒ってしまうのかという原因をお話します。

怒ってしまう原因

原因を知っていれば怒ってしまう前に、対処が出来るので1番スマートです。怒りをコントロールする前に、怒りの状態にならないというのは大切です。

と、いうことなぜ怒ってしまうかというと、不安やストレス、悲しみ、心配といった第一感情と呼ばれる感情が火種となって爆発してしまうからです。

理想を掲げてあれをやって欲しい。こうなって欲しい。親はこうあるべきだ。とかいう理想と現実は違う場合、このギャップにストレスや悲しみ、苦痛、絶望などを感じる事があります。

うちの子はなんてダメなんだろう。というストレスや失望を感じている中で、子供が突拍子も無いことを始めたら怒りが爆発してしまいます。

いつまで経っても靴が履けるようにならない時には、周りの子と比べて不安や焦りを感じるでしょう。そしていつまで経っても履けない。挙句靴を履かずに遊び始めたらもう爆発です。

こういった具合にまず怒るにしても、原因となる第一感情があるはずなんです。

よくある第一感情としては、疲れ、ストレス、焦り、心配、正義です。

イライラを感じたらこういった第一感情をまずは探して見ましょう。疲れていたら誰かに変わってもらうか休むか。必要最低限を助けてあげてあとは、周りに任せるでいい。母親はこうあるべきはやめる。その子はその子。私は私。

といった考えをお勧めします。勇気をもって、完璧な親より幸せな親を目指しましょう。

第一感情に気づいた時点で、どうやったら解決出来るかを考えれるようになったらアナタはもう過去の自分とは比べ物にならないほどレベルアップしています。

怒らないという選択が取れるようになったからです。

実はすごくムカつくことがあっても、怒る、怒らないというのは自分で選べるものなんです。そこに気付ける。自分で選択出来るというのは自分の人生を自分でコントロール出来るようになるという事です。

素晴らしいですね。

でも、多少慣れてくると自分の第一感情に気付ける時と、瞬間湯沸かし器の如く一瞬で怒りが爆発する時。こういった波があるの事に気づくかと思います。

人は、選択するという事に集中力を使います。そして集中する力は、消耗するものなんです。その為、沢山の選択肢を選び終えた夕方や、寝不足の日、沢山勉強した後というのは集中力が残っていません。

この集中する為に必要な体力をウィルパワーと呼びます。ウィルパワーが余っている朝なんかは根気強く子供の相手ができるし自分の第一感情にも気付けます。

でも心身共にヘトヘトになってきた夕方になると第一感情にも気付く集中力がなくあっと今に怒ってしまいます。

突発的な怒りの対応法

こんな時はどうすればいいかと言うと、怒りの爆発する寸前で6秒間思考をストップしてください。うわぁーってなる寸前、うってところで息を止めるでもなんでもいいので6秒間無になって下さい。

怒りの爆発する時に分泌されるアドレナリンは6秒がピークです。最初の6秒を乗り越えれたらなんとかマシです。

少しでも怒る以外の選択肢が取れそうならすぐその怒りの原因から離れましょう。物理的に離れれるなら最高です。無理なら思考だけお花畑に飛び込みましょう。

こうやって怒りから離れ落ち着く事をカームダウンといいます。そして深く長い呼吸をしましょう。

怒りを感じると、交感神経が優位になり闘いなどの活動をする為のモードに体が切り替わります。深呼吸をすることによってリラックスして体を休めるモードにしてくれる副交感神経を優位にすることが出来ます。

これらのテクニックを使って怒りをコントロールしていきましょう。怒るか怒らないかは自分で選ぶことが出来るということを忘れないでくださいね。

テクニックを使ってもどうにもならないときは?

いくら知識を学び、テクニックを駆使してもどうしようもない時っていうのはあります。そういう時は、小手先の技術に頼るのではなく、根本的な部分から改善するしかありません。

感情という、人の機能の制御ができない。これは、つまり体が悲鳴を上げてる状態です。

つまり「しっかり休んでください。」という事になります。

どれだけ器の大きい人でも、器にひびが入っていれば中身は溢れ出します。器が満たされてなければ、人にやさしく施しを与えるなんて不可能です。

よく眠り、栄養を取り、美味しいものを食べ、運動し、人と触れ合い、認めてもらう。

つまり睡眠・食事・運動・愛情。こういった人の根本的な健康が必要です。

無理しない。サボっていいんです。周りを頼ってください。一人の出来る事には、限界があります。

どうすれば子供の為になるか。ではなく、どうすれば子育てを楽しめるか。こう考えていくとう悪行くことが多いです。