《きょうだい》の心理と対応

2022-01-28

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《きょうだい》がいる。それは素晴らしい事だろう。だがビックリするほど大変にもなる。なぜなら完全に手探りを強要されるからだ。

理由は簡単。《きょうだい》研究がびっくりするほど難しいからだ。なぜかっていうと、《同じきょうだい》というのはこの世に無いからです。唯一無二。

比較することが無理なんです。育て方Aと、育て方B。どう成長するか。それが分からないんです。それにほかの兄妹と比較したって、環境や遺伝子も違うんです。なかなか微妙。

更に研究自体少ない。データがない!

だからこの記事で書くことも、誰かがうまくいったやり方。心理学的に推測される仮説。僕自身の経験。そういったものを多分に含んでます。

何故、兄妹は仲が悪くなるのか

子供は親を独占したいという欲求があります。なぜならそれが一番生存確率を高め、より良い生活を確保できるからです。

しかしキョウダイが出来ると、絶対に親を独り占めすることは不可能になります。その為、基本的にキョウダイは、《敵》となりやすいです。

もちろん兄弟間の愛着形成があるので、憎しみや嫉妬だけでなく、尊敬や親愛などもあります。
だからこそややこしいんです。兄弟間の憎しみや嫉妬などの葛藤のことをカイン・コンプレックスと言います。

これは絶対発生するものです。これをいかに減らし、解消していくか。それが重要になります。

カイン・コンプレックスの減らし方。

一番理想なのは、上の子が譲ってくれる事。そして上の子自身が、下の子を満たしてあげる事です。

シャンパンタワーのように、親から上の子。上の子から下の子へ。そういう子育てが出来れば理想です。てっぺんが、自分やパートナー。その下にお兄ちゃん。その下に妹。という感じ。1番上を満たしていけば自然と皆満たされていく。

自分が満たされていれば、お兄ちゃんを満たしてあげれる。お兄ちゃんが満たされていれば、妹を満たしてあげれる。そんなイメージです。

ただこれは、成功率が低いように思います。

なぜなら、上の子が優遇されてると感じると、下の子はもっと親のリソースを分けてほしいと思ってしまうからです。兄弟間はリソースの取り合いです。親の注目や施しを多く得る戦争です。

兄弟の傾向として、上の子は何もしなくても最初は獲得できるので親に従順であり、素直という傾向があります。

下の子は、上の子とは違う生存戦略を立てます。いわゆるニッチを獲得するわけです。あえて反抗したり、上の子とは違うものを選んだりしやすいです。つまり扱い辛いわけです。

ただ、根本にあるのは、親のリソースを多く得たいという目的が在ります。上の子が貰っているものを自分も欲しがる。それもより多く。そして触発され、上の子も危機感を感じとり、対抗して仲が悪くなっていきます。

更に親は、本能的に《子孫繁栄の確率が高そうな子》を無意識に優先する傾向があります。社交的で、容姿が良く、健康、体が大きいなど。

平等に接しようとしても、無意識に上の子を優遇しがちです。

手がかかる子に付きっきりで、素直な長男は放っておかれる。という例は案外、質の高い親愛や感謝の気持ちで補われている事も多いです。

ここで重要になってくるのは、常に平等は不可能って事実を知っておく事です。

そこで僕がおススメするのは《皆、特別》を意識すること。みな平等は無理なんです。皆、特別扱いしていきましょう。その際、隙を見て《一人っ子時間》を作るのが有効です。

子供は皆、親を独占したいと思っています。それは本能的なモノ。自分だけが特別だと。それが安心するんです。だから、5分でいい。独り占めできる時間を作ってあげましょう。

すると、『君は特別なんだ。だから今回は譲ってあげて。』なんてセリフも使えるようになります。

注意点としては、兄弟姉妹がいるところではやらない事。カイン・コンプレックスがひどくなります。例えば、兄弟で『お母さん!どっちがすごい?』と迫ってくる場面。ありますよね。そして辛いものです。「兄ちゃんがNo.1!弟は一番よ!」なんて言っても「違う!どっち!?」ってね。「皆一番よ!」なんて論外。子供が求めてるのはどっちが優遇されているか。親のリソースを得られるか。これは戦争なんです。子供も安心したいんです。ここで目の前で、「お兄ちゃん」なんて言おうものならカイン・コンプレックスがこじれるのは明白です。しかし、求めているのは《親の独占》です。なかなか難しいものです。可能なら個室に一人ずつ連れて行って「君が一番だよ」と親を独り占めさせてあげる。数分でも数秒でもいいから。そして「でも君は特別だから、この事は内緒だよ。」と口止めです。

なんともスリリングな駆け引きです。悪女になりきりましょう

兄弟喧嘩の対応

さて、優越を付ける。戦争といったらやはり喧嘩です。だからこそ、勝敗は親が決めないほうがいいです。親はスポーツの審判的な仕事をしましょう。

例えば、どちらかが泣いてしまったら、それを試合終了の合図ととらえて「そろそろおやつにしようか」などと気持の切り替えをする手助けをしてあげるとよいでしょう。

親がケンカをやめさせようとすると、強い子がつまり上の子が叱られがちになります。これを続けていると「僕のことはかわいくないんだ」と誤解してしまいます。

逆に「あんたは弱いんだからやめなさい」という必要もありません。下の子だって、何度やられても結局またやるのですから。

ラグビーの試合終了時の「ノーサイド」には「試合が終われば敵も味方もいない」という意味がありますが、親はこの姿勢を貫けるといいですね。

喧嘩で、優劣が決めれたり、親の注目を集めれる。こうなると、喧嘩するメリットがでてしまいます。喧嘩したらよほどひどくない限りはほっとく。相手にしない。ちょっと度が過ぎたら止める。一喝ならOK。そして、相手にしない。これくらいでいいです。

喧嘩を止める際のコツとしては、物理的に距離を離す。これが効きます。あとは、可能ならケアとして一人一人別の場所で、まずは子供の言い分をよーく聴く!認めたり、共感した上で、こうした方がいいかも。とアドバイスするといいです

因みに兄弟間で「ごめんなさい」を言わせるのは、カイン・コンプレックスをこじらせやすいのでそこまで重視しません。