人の成長に必要な基礎が分かる!子供の発達観

2021-06-14

発達観というのは、人がどうやって成長していくかという道筋の事だったりする。様々な発達観があり「身体の発達観」や「認知の発達観」など様々だ。

もう少し、丁寧に説明すると《生後3か月頃~:首がすわる》《生後4~6ヶ月頃~:寝返り》《生後5~7か月頃~:おすわり》etc…

といったやつ。ただこんなものは目安でしかない。個人差も大きい。

それに、知っていたからと言って何の役にも立たない。

こういった発達観は、専門家が子供のアセスメントに使うモノサシだ。僕はもっと誰にでも使える発達観を伝えていこうと思う。

そもそも人は、社会や文化に応じて発達するもの。発達の道筋は人によってそれぞれ異なる。だから人の体の成長や、学習の土台となるものはなにか?それを知ることは、適切な子育てに繋がる。

人は、《体》ができる。その体に、愛情が注がれ《心》が生まれる。その心を土台に、人生を歩んでいく。経験を積んでいく。荒波にもまれ形が整い《自己》が出来ていく。

これが僕の伝えたい発達観であり、僕自身子育ての根幹に置いているものだ。

子育てにおいて『体』の目指すべきは『健康(Wellness)』だ。思い通り動く体があってこそ全力で楽しみ、苦しみ、悲しみ、喜びを味わえる。

まずは体づくり。この土台が無ければ何をやってもバランスの悪い発達になる。無理に土台を大きく、そして固めようとはしなくていい。筋トレと同じ。少しずつ大きく固くしていこう。

次いでは『愛着』。まずは、前提知識を共有していきたい。

心理学において『心』といった曖昧な概念は《反応》という観測可能なモノに言い換えます。

「泣いたら抱っこして声掛けしてもらえる」
「話しを聞いて貰える」
「共感してもらえる」

こういった経験が「愛される」という行為なのだと学ぶ。つまり《愛》という反応を学んだといえます。そして学んだ反応を使って、《相手の話を聞く。相手と共感する。》という行動を行う。こうした行動を観測できること。これが人の成長です。つまり人を育てるというのは、行動パターンを教えてあげる事と言えます。

この重要な最初の仕事は親です。親の反応を真似て作っていくんです。これを『愛着』と呼びます。心とは『愛着』の事を言います。

そして、この愛着を土台として、色んな人と出会い、マネをして、学んでいく。何度も繰り返し、いつしか自分が出来ていきます。これを『自己(アイデンティティ)』の確立と言います。

「健康」。「愛着」。「自己」。つまり最強の体。至高の心。最高の学び。これが人生を生きぬく武器となる。この3つに全力を注ぐこと。それが子と共にいる者の使命。義務だ。

凄くシンプルに言い換えると、いいものを食べさせ、よく遊ばせ、よく眠らせる。たくさん愛情を注ぎ、人としての見本を見せる。理想との出会いを増やす学ばせる。といった感じ。

注意すべき事。

この図を見てもらえばわかると思う。『健康(ウェルネス)』が土台であるという事。まずは何においても健康であること。そして『愛着(アタッチメント)』を形成すること。つまり、心と体を作っていく事が大切だ。

この土台が、しっかりしてこそ勉強やスポーツ、非認知スキルといったものを積み上げることが出来る。マナーなどもそうだ。早くから徹底したい気持ちは分かるが、まずは心身の健康があってこそ。

つまり「自己」の確立は難しい。更に言えば親は、子供の人生を優位に進めるレールを敷きたくなるもの。心と体を疎かにして勉学に励ます光景が「当たり前」となる場合もある。

「自分の行動に責任が持てる」、「社会貢献できる」、「好奇心と向上心を持ち、常に学び続ける」、「人にやさしく出来る」など色んな理想像はあるだろう。

だが未来に必要な能力。子供本来の伸びたい方向。これらは親には分からない領域。いや。誰にもわからない。未来は、子供自身が見つけ伸ばすべきものだ。

もちろん「人を殺さない」とか「お金を払う」といった根本的に人としてOUTな行動は絶対取らないように教育は必要だ。

ただ、子供の人生設計は、子供の自己成長力にゆだねる事。子供自身の経験から自分で考えさせる事。選ばせる事。これを大事にしてほしい。

親は、必要最低限の生きぬく技術(知識)を伝授する。必要最低限過不足なく。子供が学ぶべき道の先を見せてあげる。選ばせてあげる。

自分が何者か。その答えを出すまでが親の役目。子育て論の存在理由だ。


僕の発達観を悪くない。そう思えたなら以下の記事を順番に読んでいくと更に学びを深める事ができる。うまく活用してください。